試合開始と終了を告げる、甲子園のサイレン。
一度はスポーツニュースや、野球中継で耳にしたことがあるでしょう。
甲子園のサイレンはなぜ鳴り、どんな意味があるのでしょうか。
なぜ空襲警報のような音なのでしょうか。
今回は甲子園のサイレンについて紹介していきます。
目次
甲子園のサイレンはいつから鳴らされた?
甲子園、と聞くと独特のサイレン音を思い出す人も多いのではないでしょうか。
甲子園のサイレンが鳴らされるようになったのは1924年(大正13年)。
この年に第10回全国高校野球選手権が開催され、その会場として同年に完成した兵庫県西宮市の甲子園球場が選ばれました。
ここから甲子園のサイレンの歴史が始まったのです。
第二次世界大戦中は甲子園のサイレンが空襲警報の音と勘違いされることから、サイレンではなく進軍用のラッパに変更されていました。
第二次世界大戦によって一時全国高校野球選手権大会は中断しましたが、戦後の1946年に復活。
戦中以外は独特のサイレン音が甲子園球場の風物詩として、大会開始から100年以上経った今も鳴り続けています。
甲子園のサイレンを鳴らす意味は?
甲子園の象徴にもなっている、サイレンにはどんな意味があるのでしょうか。
甲子園にサイレンが鳴るは、以下の4パターンがあります。
・シートノック
(各選手が守備位置につき、ノックを受けて守備の練習をすること)
・試合の開始前
・試合の終了後
・8月15日の正午
甲子園のサイレンを鳴らす意味は、球場の内外に試合の開始と終了を知らせるために鳴らされています。
では、なぜ試合と関係のない8月15日の正午にもサイレンは鳴るのでしょうか。
それは8月15日が終戦記念日だから。
第45回大会(昭和38年)から「戦没者に黙禱を捧げる」という意味で、8月15日の正午にサイレンが鳴るようになりました。
8月15日の正午はサイレンを聞きながら選手・観戦客など甲子園にいる全ての人が脱帽し、黙禱を捧げます。
甲子園のサイレンは、平和な現代において戦争を忘れないための音ともいえるでしょう。
甲子園のサイレンは空襲警報の音に似てる理由は?
甲子園のサイレンが空襲警報に似ているとの口コミ
甲子園のサイレンは「空襲警報」を思い出すからやめてほしい
— 老後のニャンちゅう (@radran80) 2018年5月31日
甲子園のやつ空襲警報かと思って逃げそうになるんだけど
— 瀧澤 (@longzekenai) 2018年8月12日
高校野球の
甲子園のサイレンが、、、、、
俺には
昔から「空襲警報」に聞こえるの
俺だけ? pic.twitter.com/0FkCvmvcYm— 【MIR】りーけん (@hajimarukun77) 2019年3月23日
甲子園の時期が近付くと、「甲子園のサイレンが空襲警報に似ている」とtwitterなどSNSで話題に上がります。
「甲子園 サイレン」と検索すると、「怖い」「空襲警報」が推薦ワードに出てくるほど。
戦争を連想させる、怖い、逃げたくなる、など甲子園のサイレンによくないイメージを持っている人も多いようです。
なぜ甲子園のサイレンは、空襲警報の音に似ているのでしょうか。
甲子園のサイレンが空襲警報に似ている理由はある?
実際、甲子園のサイレンと空襲警報は同じ音です。
開催当時、サイレンは防災・空襲警報の他に「何かを知らせる合図」として使われていました。
甲子園球場だけでなく、会社や学校など、人が多く集まる場所でも始業や終業を伝えるものとしてサイレンは一般的だったそうです。
当時は携帯電話やインターネットなど、広い場所で多くの人に、情報を伝える便利な手段はありません。
大きな音を出すことで甲子園球場にいる球児、応援客、売店の売り子など多くの人に、試合開始や終了を告げていました。
空襲警報も、広域にいる多くの人に空襲を知らせるために、大きな音を出す必要があったので同じサイレンを用いていたのです。
甲子園のサイレンの音源は人の声なの?
甲子園のサイレンといえば、「あーーー」と人が叫ぶような音が特徴的ですよね。
女性が叫ぶような声に聞こえる人もいるのではないでしょうか。
「甲子園のサイレンは人の声を収録したもの」というデマが流れたこともありましたが、実際は 機械の音で、人 の声ではありません。
空気が振動した音がサイレンの音の正体なのです。
アナウンスをするウグイス嬢がボタンを押して、サイレンの音を鳴らしています。
球審の動きを見ながら試合開始と終了を見極め、7秒間ゆっくりとボタンを押します。
故障など、不測の事態に備えてサイレンの予備の機械も用意しているとのことですよ。
サイレン以外の甲子園の豆知識をご紹介
「甲子園球場」の由来
甲子園球場が完成したのは1924年(大正13年)。
その年の干支が十二支の最初の「甲子(きのえ)」であり、縁起がいいという理由から 「甲子」園と名付けられました。
敗者復活戦があった
1916年と1917年の第2回・3回大会のみ、敗者復活戦がありました。
出場校数の調整、という意味合いで作られた制度でしたが、敗者復活戦で復活した初戦敗退校が優勝したことに疑問が生まれ、敗者復活戦の制度は廃止になりました。
開会式のプラカードは誰が持つ?
夏の甲子園の開会式で選手入場の際に、選手の先頭に立ってプラカードを持つのは、西宮市立西宮高等学校の2年の女子生徒と決まっているそうです。
アルプススタンドの名付け親
アルプススタンドという名前は、人気漫画家の岡本一平さんが付けたものです。
当時朝日新聞の記者がった岡本さんが「ソノスタンドハマタ素敵ニ高ク見エル、アルプススタンドダ、上ノ方ニハ万年雪ガアリサウダ」と表現。
そこから、内野席と外野席の間の大観客席がアルプススタンドとして、認知されるようになったのです。
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甲子園のサイレンのまとめ
→甲子園の砂の持ち帰りはいつから?理由やその後どうするのか、販売あり?
→いつから涼しくなる?全国の目安時期と秋の先取り方法や秋服コーデは?
→保冷バッグの効果的な使い方は?買い物や運動会などで長時間冷やすコツ!
甲子園のサイレンは、元々は試合の始まりと終わりを知らせるためのものでした。
現代は空襲警報と同じ、という理由で怖いイメージを持つ人もいますが、そこには長い歴史があるのです。
今年の夏は、そんな歴史を胸に甲子園のサイレンに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
以上、「甲子園のサイレンの意味や鳴る理由は?空襲警報の音になぜ似てるのか、人の声なの?」を紹介しました。