お正月に欠かせない食べ物といえば、なんといってもおせち料理ですが、皆さん、いつ食べるのが毎年の習慣でしょうか?

元日に食べる方が多いおせちですが、実は食べる日が大晦日からの地域もあり、タイミングに違いがあるのも事実なんです。

そこで今回は、 おせち料理はいつ食べるかについて、歴史的な背景や昨今の傾向等も含め、詳しく掘り下げてご紹介していきたいと思います。

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おせち料理はいつ食べるのもの?

ではまず、おせち料理は、いつ食べるのが一般的な認識なのかから確認しておきましょう。

おせち料理は元日に食べるのという人が圧倒的多数!

当然といえば当然ですが、やはり おせち料理は年が明けた元日に食べる物という認識が大多数で、一般的な認識でもあります。

尚、元日のいつ食べるかは、当日の予定次第の部分もあり、大晦日は夜更かしして普段より遅めの朝食にお雑煮とおせちを食べるという方も多いようですね。

とはいえ、元日のいつ食べるかという時間帯には差こそあるものの、食べる日については、過去のアンケートを参照しても約8割の方が元日におせちを食べると回答しています

新年の願いを込め食べるのがおせち料理!

さて、多くの方が元日から食べ始めるおせち料理ですが、単なるお正月の食べ物というだけでなく、 新年の縁起物という側面も大いにあります。

おせち料理の一品一品には、縁起の良い意味が込められていることから、年が明けた最初の日に、その年一年の幸運を願って食べるというのが、多くの人の共通認識になっているようですね。

おせち料理の豆知識

おせち料理の歴史は古く、なんとその起源は、 弥生時代までさかのぼる事ができます。

おせちは漢字では「御節」と書きますが、実は元々は、稲作とともに中国から伝わったものなんです。

暦の上での節目にあたる「節の日」に、中国では厄除けや健康長寿を願って特別な行事食を食べる習慣があり、それが現代のおせち料理の起源なのだそうですよ。

尚、現代のようにおせち料理を食べる日がお正月になった時期については、 江戸時代の後期頃と言われています。

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おせち料理を食べる日が大晦日の地域や理由は?

さて、8割程度の人が元日に食べるおせち料理ですが、大晦日に食べ始める地域があるのも事実で、なぜ、地域差が生まれたのかも気になりますよね。

北海道や東北地方ではおせち料理を大晦日に食べる!

全国的にみると元日から食べ始めるのが一般的なおせち料理ですが、 北海道や東北地方では大晦日からおせちを食べる家も多いのだそうです。

因みに、大晦日のいつ食べるかについては、大体、夕食に食べるお家が多いようですが、いずれにせよ、新年を待たずに食べ始めるとのことです。

つまり、他の地方では、おせち料理は新年を迎えたお祝いの食事であるのに対し、北海道や東北では、 新年を迎える事をお祝いするという考え方な訳ですね。

おせち料理は元々、大晦日に食べられていた歴史が!

さて、そんな訳で、おせち料理をいつ食べるかには地域差がある訳ですが、なにも北海道や東北の方が人一倍、せっかちな訳ではありません。

ましてや、北海道や東北の方がマナーを無視して、おせち料理を何となく早めに食べているという訳でも勿論ないんです。

というのも、おせち料理は、江戸時代後期以降に正月に食べる習慣が定着する以前は、 新年を迎える行事食として大晦日に食べられていた歴史があります。

なので、おせち料理をいつ食べるかという習慣の違いは、どの時代の習慣が現代まで受け継がれているかの差異という風に考えられますね。

北海道や東北地方は古い習慣が今も残る地域!

 

おせち料理をいつ食べるかという習慣は江戸時代の後期に大晦日から元日に変わったわけですが、 古い習慣が残っているのが東北、北海道なのは興味深い事実です。

というのも、情報の伝達速度が非常に遅かった時代、文化の発信地であった江戸や京都から遠く離れた東北地方に新しい文化が到達するまで大変な時間がかかりました

そういった地理的要因で、新しい習慣が伝わる以前の様々な古い習慣が東北地方には今も残っているのだそうです。

そんな訳で、おせち料理を食べる日に関しても、元日ではなく大晦日という古い習慣が今も残っていると考えられる訳ですね。

因みに、もう一つ興味深いのが北海道にも古い習慣が残っている点で、北海道の 入植者のルーツは、青森、新潟、秋田がトップ3でおせち料理を大晦日に食べる地域とも重なっているんですよ。

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大晦日におせちなら年越しそばやお雑煮はいつ食べる?

大晦日におせち料理を食べる北海道や東北地方では、年越しそばやお雑煮はいつ食べるのかというタイミングも気になりますよね。

おせち料理の後、年越しそばも大晦日に食べる!

おせち料理を大晦日に食べる場合、年越しそばはいつ食べるのかも気になりますが、結論から言うと、 年越しそばも大晦日に食べる模様です。

年越しそばで大晦日の夕食をすますというご家庭の方にとれば「おせち料理と年越しそばどちらもなんて多すぎでは?」と思えなくもない話ではありますよね。

ですが、やはり年越しそばは大晦日というのは北海道や東北地方でも共通の認識のようで、食べる時間をずらす、量を加減する等して対応しているようです。

お雑煮はおせちの残りと一緒に元日に食べる!

おせち料理を大晦日に食べるのであれば、一緒にお雑煮も食べるのかと思いがちですが、 お雑煮を食べる日はあくまでも元日のようです。

尚、元日のいつ食べるかについては、朝食がやはり多数ですが、昼食や夕食も含め、おせち料理の残りとともに食べるのが一般的とのことですね。

という事で、おせち料理を食べる日は違っても、その他の年末年始の行事食をいつ食べるかについては、他の地域と同じ感覚というのが実情のようです。

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おせち料理を食べる日が大晦日のメリットとデメリットは?

続いては、実際に、おせち料理を大晦日に食べる古都で生じるメリットとデメリットも併せて検証しておきましょう。

大晦日におせち料理を食べるメリット!

おせち料理をいつ食べるかという習慣の話は少し横に置いておくとして、大晦日におせちを食べる事にはメリットもあります。

①出来たばかりの新鮮なおせち料理が食べられる

おせちは比較的日持ちする料理が多いでので、いつ食べるかはそれ程、重要ではありませんが、やはり新鮮な方がおいしい物も少なくありません。

特に、お寿司などは、日がたつにつれ、ご飯が硬くなったりしますので、やはり作り立ての方が美味しく食べられますよね。

②大晦日の方が元日より家族がそろいやすい

年が明けると初詣や初売り、年賀のあいさつ回りなど、色々な予定が目白押しですよね。

なので、おせち料理を元日に食べる場合、いつ食べるかというタイミングを家族で合わせづらいのも事実です。

その点、大晦日の夕食なら除夜の鐘までは行事もなく、家族で食卓を囲みやすい状況なのもメリットですね。

③大晦日の夕食を用意する手間が省ける

おせち料理は大晦日までに用意しておくのが一般的ですが、そうなると状況によっては、大晦日の夕食とおせち料理を並行して調理する場合もありますよね。

その点、大晦日の夕食がおせち料理なら、夕食を別途、作る手間が省けるのもメリットです。

大晦日におせち料理を食べるデメリット!

大晦日におせち料理を食べ始めるメリットもありますが、やはりデメリットも存在しますよね。

①お正月を食べ残したおせち料理で迎える事になる

先ず、おせち料理を大晦日に食べ始めた場合、新年に食べる料理も引き続きおせち料理なので、新鮮味に欠けます。

なので、新たな年を残り物で迎えるのが気になる方だと、おせち料理は新年まで食べずにとっておきたい気持ちもあるかもしれません。

②おせち料理により早く飽き始める

おせち料理を大晦日から食べる場合、当然、元旦から食べ始めるより早く飽きるので、元日が終わるころには既に別の食べ物が恋しくなっている可能性も。

いつ食べるかに関係なく、おせち料理は1日も食べれば飽き始めるわけなので、スタートが大晦日だとより早く飽きるのは確実です。

③お正月に台所に立つ可能性が高くなる

おせち料理を作る習慣は、お正月に極力台所に立たないようにという意味合いもあります。

しかし、大晦日からおせちだと、違う料理を作るためお正月の三が日に台所にたつことになる可能性大なのもデメリットですね。

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おせち料理は元日のいつ食べるのが一般的?

さて、北海道や東北を除き、おせち料理を食べる日は元日が一般的ですが、実際には元日のいつ食べる方が多いのでしょうか。

おせち料理はいつ食べるかのタイミング:元旦(元日の朝食)

おせち料理を元日のいつ食べるかで一番多いタイミングは、やはり 元旦(元日の朝)です。

初詣や初売り、年始のあいさつ回りなど、結構、多忙な元日ですが、朝は普段よりゆっくりとおせち料理とお雑煮で朝食をとるという方も多いですね。

おせち料理はいつ食べるかのタイミング:元日の昼食

食べる日は元日でも、必ずしも全員が朝食からおせち料理を食べるというわけではないようです。

特に大晦日は夜更かしする人も多いため、元日は朝食を食べる時間を家族全員合わせるのが難しいのも事実ですね。

また、最近は、朝はパン食という方も多いので、朝ではなく 元日の昼食に家族そろっておせち料理を食べるという方も珍しくありません。

おせち料理はいつ食べるかのタイミング:元日の夕食

大晦日から元日にかけては、子供が大きくなるとそれぞれ予定がある事も多く、 家族そろっておせち料理を食べるのが夕食になるご家庭も少なくありません。

また、親の家に年賀の挨拶に行き、おせち料理を食べる場合は、あえて自宅では食べず、昼食または夕食に大人数でおせち料理を囲むという方も。

いずれにせよ、食べる日は元日というのは一般的でも、いつ食べるかについてはそれほどこだわらないという方も少なくないようです。

おせち料理はいつ食べるかのタイミング:2日以降

おせち料理をいつ食べるかを決める際は、やはり家族の予定次第という部分が大きいため、元日より 2日以降の方が時間をとりやすいという方も。

やはり、家族がそろっておせち料理を食べるのが重要視されるため、食べる日やいつ食べるかは融通をきかせる方も相当数いらっしゃるようです。

おせち料理をいつ食べるかは習慣やお正月の予定次第!

という事で、おせち料理をいつ食べるかについて、食べる日や食べる時間帯、そして地域差や歴史的背景などもあわせご案内いたしました。

おせち料理は元旦に食べるという方がやはり多数派ですが、地方の習慣やお正月の予定により、色々なパターンがあり興味深いですね。

以上、「おせち料理はいつ食べる?元日ではなく食べる日が大晦日からの地域は?」を紹介しました。

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