寒い時期に旬を迎える たんかん、みなさんは食べたことがありますか?
大きめなみかんというのは知っているけど皮が硬そうで食べ方もイマイチわからないという人、はたまた果物だということすら知らなかったという人もいるのではないでしょうか?
今回はそんなたんかんの食べ方についてご紹介します。
また、たんかんの切り方や剥き方のコツ、食べごろの見分け方、そして栄養について調べてみました。
目次
たんかんってどんなミカン?
意外とたんかんを食べたことがない人って多いんですよね。
この機会に是非たんかんについて知って、スーパーで手に取ってみてください!
たんかんはポンカンとオレンジの交配種!
たんかんとは柑橘のポンカンとオレンジを組み合わせた交配種なんです。
温州ミカンに比べるとゴツゴツして見た目が悪いものの、果肉は柔らかく多汁なのが特徴です。
糖度は柑橘類の中でなんと トップクラスと言われています。
ただ、皮は3~4mmと薄いのですが、薄いからこそ剥くのが一苦労。
皮さえ剥いてしまえば果実を覆う薄皮は柔らかいので、普段柑橘類を食べるときに薄皮を剥く人でも難なく食べられてしまうんですよ。
沖縄や鹿児島県が主な産地!
たんかんを漢字で書くと 桶柑もしくは 短柑です。
主に使われるのは桶柑の方で、その由来は昔、中国で商人が木桶で持ち歩いた柑橘だからという説があります。
そのため、もともとは中国が原産地なんです。
たんかんは高温を好む亜熱帯性の柑橘類なので、中国から台湾へ渡ったあと日本の 沖縄県や 鹿児島県での栽培が始まりました。
現在では種子島や屋久島、奄美や徳之島などの離島でも生産されており、鹿児島県だけで全国の収穫量の約8割を占めています。
たんかんは鹿児島県の特産品の1つでもあるんですよ!
たんかんの食べ方1:旬の時期と栄養価
私たちに馴染みのある柑橘類の代表、温州みかんの旬は冬というのは知っていますよね。
同じ柑橘類の仲間のたんかんの 旬も2月~3月と寒い時期なんです。
農家さんの話によると、たんかんは収穫してから1~2週間は出荷せずに置いておくんだそう。
その理由は「たんかんは酸味が甘みに変わるのに時間がかかるから」とのことです。
甘みが最大の特徴のたんかんですが、一般的に酸味がある果物には栄養があるというイメージを持っていませんか?
まさに良薬口に苦し。
しかし、たんかんに関しては、 答えはNOです。
1個200gの甘ーいたんかんでも、みかんの約2倍、おおよそ100mgのビタミンCが含まれています。
ビタミンCが多くても甘いからカロリーは高いんじゃないの?と思いますよね。
それに関しても 答えはNOです。
みかんのカロリーは100gあたり約45キロカロリーなのに対し、たんかんのカロリーは1個200gで約37キロカロリーなんですよ!
たんかんの食べ方2:食べ頃の見分け方
たんかんは他の柑橘類に比べて圧倒的に糖度が高いことが特徴です。
果汁が多いので、食べるというよりも飲むという表現のほうが合うくらいなんだとか。
たんかんは基本的にはどれも甘いのですが、食べるならより甘い方を選びたいですよね。
見分け方のポイントはたんかんのヘタ。
茎の太さが小さい(細い)たんかんの方が、より甘いんです。
また、たんかんの表皮は熟すと明るいオレンジ色になりますが、他の柑橘類に比べてシミや傷が付きやすく、見栄えが良くないものが多いんだそう。
くぼみがあったり、たんかんそのものの大きさにバラつきがあったり。
でも、形は違っても果実の美味しさに違いはないので安心してくださいね。
たんかんの食べ方3:切り方のコツ
参照元URL:https://youtu.be/-Y-PzAUCFXU
たんかんの食べ方が難しいと言われているのは皮が硬いのが要因で、手で剥くのは本当に大変。
そんなときの切り方のコツをご紹介しますね。
◆たんかんの食べ方・切り方
①包丁でくし形にカットします。
②4等分になったら端に親指を入れて剥くだけです。
なんてことはない、とっても単純な切り方です。
外皮さえ向いてしまえば、中の薄皮はそのまま食べられちゃいますよ。
たんかんの食べ方4:剥き方のコツ
参照元URL:https://youtu.be/KW-IguYsCtw
先ほどご紹介したたんかんの切り方は4等分のくし形でしたね。
次はカッターナイフでたんかんの皮に切り込みを入れる食べ方です。
少し細かい剥き方ですが、まな板を出さずに切ることが出来ます。
また、果汁をこぼすこともないので、手も汚れません。
カッターナイフで切り込みを入れるのは軽くで大丈夫ですよ。
皮が薄いので、すぐに切れ目が入ります。
みかんなど柑橘類をカットしないで丸ごと食べられるって、なんとなく 贅沢な気分になりませんか?
たんかんを丸ごと食べたい人にはおすすめの食べ方です。
たんかんの食べ方5:保存の方法
九州地方以外に住んでいる人にとって、実はたんかんって珍しい果物なんですよね。
なかなかスーパーでは見かけないという人も少なくありません。
でもたんかんの魅力にハマり、最近では通販でたんかんを箱買いする人も増えているんだとか。
箱ごと届いたたんかんを傷めずに保存する方法があったら知りたいですよね。
とっても簡単なので、実践してみてください。
◆たんかんの保存方法
①まずビニール袋(ゴミ袋)を用意します。
②次に新聞紙を用意。
③新聞紙を水にぬらします。
④ビニール袋の中に濡れた新聞紙を敷いたら、たんかんを入れます。
⑤たんかんの上に別の濡れた新聞紙をかぶせます。
⑥ビニール袋を閉じて冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
新聞紙が乾いたらまた濡らして下さいね。
この方法で、いつまでもみずみずしい状態のたんかんを保つことが出来ますよ。
数ヶ月は保てるとのことですが、こまめにたんかんの状態をチェックして出来るだけ早く食べきるようにしましょう。
たんかんの食べ方で美味しいアレンジは?
そのまま食べても甘くて美味しいたんかんですが、通販で箱で購入したり、大量にお裾分けしてもらった場合はアレンジもしてみたいですよね。
たんかんのアレンジした食べ方をご紹介します。
たんかんの美味しい食べ方のアレンジ1
参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=kIopylblu7s
甘くてジューシーなたんかんはシンプルに 生絞りジュースにしましょう。
スクイーザー(絞り器)を持っている人はそれで果汁が絞れますが、自宅にスクイーザーがある人は少ないかもしれません。
そんな場合は、大根おろしなんかを作るときに使うおろし金があれば100%たんかんのフレッシュジュースが作れちゃいます。
たんかんの薄皮は柔らかく剥かずに食べられるほどなので、おろし金で果肉と一緒におろせますよ。
もしかすると、スクイーザーを使うよりも果肉を余すことなく絞れるかも。
手が果汁でベタベタになってしまうので、ネイルをしている人や指に傷がある人は調理用ビニール手袋が必須です。
たんかんの美味しい食べ方のアレンジ2
市販のジュースは一切使わず、たんかんの果肉を存分に使って ゼリーにする食べ方もおすすめですよ。
それでは作り方を見てみましょう。
・たんかん:2個
・粉ゼラチン:2g
・砂糖:6g
・たんかんの果肉:1個分
・水:40cc
①たんかんをカップとして使いたいので、横半分にカットして中の果肉をとります。
②たんかんの果肉を絞ります。(薄皮が気になる場合は剥いてください。)
③鍋に絞り汁・粉ゼラチン・水・砂糖・果肉を入れ、火を加えてゼラチンを溶かし、たんかんカップに二等分したゼリー液を流し込みます。
④冷蔵庫で固めたらできあがりです。
1個分の果肉が余っているので、そのまま食べても良いですし、固まったゼリーの上にトッピングしてもOKです。
たんかんをカットする際は2等分にするより、全体の1/3が蓋、2/3がカップという方が良いかもしれません。
画像を参考にしてみてくださいね。
ちなみに、ゼリーは凍らせる食べ方もありますよ。
カチカチにはせず、1時間程度冷凍庫に入れておけばシャーベットのようなたんかんゼリーが食べられます!
たんかんの美味しい食べ方のアレンジ3
たんかんの美味しい食べ方の上級編は、たんかんで作った ママレードです。
・たんかん:600gくらい(たんかん3つ分)
・グラニュー糖:250g
①たんかんのヘタは切り落としたら8等分にし、皮と果肉で分けます。
②皮はたっぷりの水で強火にかけ、沸騰後は中火に落とします。
③果肉は別の鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れたら強火にかけます。
沸騰したら弱火にし、果肉がトロトロになるまで煮ます。(40分~60分ほど。)
④茹でて柔らかくなった皮は水にとって千切りします。
⑤皮はもう一度鍋に戻し、好みの軟らかさになるまで弱火にかけます。
⑥軟らかくなった皮はザルにとって流水でもみ洗いし、最後にぎゅっと絞り水気を取ります。
⑦トロトロになった果肉はザルでこし、皮とグラニュー糖を混ぜ合わせます。
⑧混ぜ合わせたものを鍋に移し、焦がさない程度の強火にかけます。
透明な小さな泡がふつふつするまで煮たら完成です。
アクが出てきたらすくってくださいね。
朝食時にトーストに塗るのも良し、おやつの代わりに炭酸水で割ってジュースにするのも良し、晩酌のときに焼酎と割ってたんかんサワーにするのも良し。
また、サラダのドレッシングや肉料理なんかの味付けにたんかんのママレードを使うことも出来ますよ!
瓶1つ分のママレードを作っておくだけでとても重宝するのでおすすめです。
たんかんを食べる時におすすめの道具は?
たんかんを食べるときは皮を切らなくてはいけません。
道具を賢く使って、たんかんを美味しく食べましょう。
たんかんを食べる時におすすめの道具1
ムッキーちゃんという名前の通り、柑橘類の皮を手軽に剥いてくれるアイテムです。
わざわざ包丁を用意したり洗い物をしたり、面倒ですよね。
ムッキーちゃんは先端にある小さな歯で皮むきが出来ちゃうんです。
これなら小さなお子さんでも安心して皮むきが出来ますよね。
ちなみに、柑橘類だけでなく、牛乳パックもカットして開いてくれる優れモノ!
キッチンの引き出しに入れておけば、活躍してくれますよ。
たんかんを食べる時におすすめの道具2
柑橘類を食べるとき専用のハサミがあることを知っていましたか?
みかんバサミの歯の部分は、通常のハサミと同様にカットする役割がありますが、このハサミのすごいところは持ち手の部分です。
一方の持ち手部分には皮に切り込みを入れる役割、もう一方には皮を剥がす役割があるんです。
これによって手にたんかんの匂いが付かず、爪の中も汚さないでたんかんを食べることが出来ますよ。
歯がたんかんの形に沿うよう、若干曲がっているのも特徴です。
食べ方を工夫し、たんかんを楽しもう!
→みかんの白い筋や薄皮の名前や漢字は?栄養と綺麗に取る剥き方は?
→みかんが腐るとどうなる?味と皮の見分け方や周りは食べられる?
→スンドゥブとは?豆腐チゲやキムチ鍋との違い、食べ方のおすすめも!
いかがでしたか?
たんかんがあまり馴染みなかった人にも是非、たんかんの美味しさを知ってもらいたいです。
通販で箱買いの場合は、たんかんのアレンジした食べ方も参考にしてくださいね。
以上、「たんかんの食べ方!切り方や剥き方のコツ、食べ頃の見分け方や栄養は?」の記事でした。